ワイヤー部分を気にする女性モデル

ワイヤーは、なぜ飛び出るのか

洗濯したら、ワイヤーの先が布から出てしまっていた。着けているうちに、脇の下でチクッと感じるようになった。──ご相談のなかでも多いのが、このワイヤーのトラブルです。

「使い始めてまだ数ヶ月なのに」「お気に入りだったのに」という声も少なくありません。壊れやすい商品を選んでしまった、と感じてしまうのも無理はないと思います。

結論から言うと、ワイヤーは布に包まれているだけで、接着されても縫い固定されてもいません。だから、条件が重なると先端が布の縫い目を破って出てきます。今日は、その条件と、起きてしまったときの対処、防ぐためにできることをお話しします。

飛び出る場所は、だいたい決まっています

いちばん多いのは脇の下側の先端です。ここは腕の動きでいちばん生地がこすれる場所で、縫い目にいちばん力がかかります。

洗濯機で1回洗っただけで、カップの端からワイヤーの先が出てしまった、というご相談をいただくことがあります。「今までこんなことがなかったのでショックだった」という声も添えられていました。

次に多いのがサイドボーン(脇の芯材)が曲がる・突っ張る症状です。ワイヤーとは別の部品ですが、起きる場所も原因もよく似ています。どちらも、脇の下という同じ場所に、日常の動きの負荷が集中していることが背景にあります。

不良品なのか、経年なのかを見分ける

いちばん多いご質問は「これは不良品ですか」です。判断の目安は、いつ起きたかです。

起きたタイミング 考えられること
届いてすぐ/数回の着用で 初期不良の可能性。お問い合わせください
数ヶ月〜1年以上使ってから 生地の傷みによるもの。買い替えの時期にあたります
洗濯機で洗った直後 洗い方が原因のことがあります

「今までは違うメーカーの物を買っていましたが、買ってから3ヶ月くらいでワイヤーが折れて飛び出して痛い思いをして、買い替えるの繰り返しでした」という声があります。

この方のように、「ワイヤーが飛び出すのは仕方ないこと」として受け入れてしまっている方は少なくありません。ですが、3ヶ月で起きているのであれば、それは寿命ではありません。使い方か、商品と体の相性を見直す余地があります。

なお、届いてすぐの不良については、お問い合わせいただければ交換で対応しています。「手元に届いてすぐにほつれを見つけて連絡したところ、すぐに丁寧な対応をしていただきました」という声もあります。迷ったら、自己判断で使い続けるより、一度ご連絡ください。刺さったまま使い続けると、肌を傷めることがあります。

起きやすい条件

  • 洗濯ネットを使わずに洗う。他の衣類とこすれて、いちばん負荷がかかります
  • アンダーがきつい。ワイヤーが常に強く押されている状態になります
  • 乾燥機にかける。高温で生地が縮み、ワイヤーとの間の余裕がなくなります
  • 着用年数が経っている。生地が繰り返しの動きで少しずつ弱っていきます

「サイズが合っていないブラ」で起きやすくなります。アンダーがきついと、ワイヤーの両端に常に力がかかり続けるためです。ワイヤートラブルが続くときは、まずサイズを見直す価値があります。

→ サイズの合わせ方はアンダー65のブラを測ったら、58cmしかなかったで詳しく説明しています。

実際にあったご相談から

「胸の形に合っていて気に入っていたブラだったのに、ワイヤーが飛び出してきて痛い。もったいないので押し込んで無理やり縫って使っている」というご相談がありました。愛着のある商品ほど、直して使い続けたくなる気持ちはよくわかります。ただし、無理に押し込んだ状態で使い続けると、次は別の場所に負荷が集中し、繰り返し起きることがあります。

また、洗濯を重ねるうちにカップの生地自体が外向きに反ったまま戻らなくなる、という声もありました。これはワイヤーそのものではなく、生地の型崩れによるものです。どちらも、繰り返しの負荷が蓄積して起きる点は共通しています。

「刺さって痛い」の原因は、ワイヤー幅にもあります

脇肉カップインブラを着用した写真

脇肉カップインブラの商品ページには、ワイヤーの痛みについて次のような公式の説明があります。

「ワイヤー幅が狭い育乳ブラで、ハリを失ったバストを補正しようとすると、ワイヤーが刺さって痛い上、脇肉が溢れて出てしまう」

「刺さって痛い」と感じる原因は、飛び出たワイヤーだけでなく、商品そのもののワイヤー幅が体に合っていないケースもあります。繰り返し痛みを感じる場合は、同じ形の商品を買い替えるより、ワイヤー幅が広い設計のものを試すほうが解決に近いことがあります。

出てしまったときの対処

応急処置

先端を軽く押し戻し、出てきた穴の部分を数回、手縫いで塞ぎます。接着剤や瞬間接着剤は使わないでください。肌に触れる部分に固い樹脂が残り、かえって刺激になります。

戻らないとき

ワイヤーの先端が曲がってしまった場合、無理に戻すと折れます。その状態で着け続けると、次は反対側や別の場所に負荷が集中します。1点を無理に使い続けるより、交換をおすすめします。

サイズ交換は商品到着後15日以内。3点以上のご購入で往復送料無料、2点で発送分のみ無料、1点はお客様のご負担(500円)です。

選ぶときにできること

ワイヤーそのものを避けたい場合は、ノンワイヤーの選択肢もあります。クラッシィワイヤレスブラはその名のとおりワイヤーがなく、飛び出るトラブル自体が起こりません。「大きな胸を小さく見せる」方向の設計なので、支え方の仕組みが気になる方は別記事もあわせてご覧ください。

クラッシィワイヤレスブラを見る

ワイヤーのある商品を選ぶ場合も、洗濯ネットを使うだけで、寿命がはっきり変わります。手間はひとつ増えますが、ワイヤートラブルのかなりの部分は、ここで防げます。

ブラジャーの洗濯方法

まとめ

  • ワイヤーは布に包まれているだけで、固定されていません
  • 飛び出る主な条件はネットなしの洗濯・きついアンダー・乾燥機・経年の4つ
  • ワイヤー幅が体に合っていないことも、痛みの原因になります(公式説明より)
  • 戻らない場合は無理せず交換を。接着剤は使わない
  • 気になる場合はノンワイヤーという選択肢もあります

ワイヤーのトラブルは、「壊れやすい」ではなく「サインが出た」と捉えると、次の一手が見えてきます。洗い方とサイズ、この2つを見直すだけで、多くの場合は防げます。