
※この物語は、2026年2月に実施した顧客インタビューでの実際のやりとりをもとに構成しています。ご本人が特定されないよう、年齢・地域などの情報は伏せ、発言はご本人の同意のもとで使用しています。
縫い目をほどいて、生地を裁つ。高校の頃、それは特別な作業ではなかった。合う服がないなら、作ればいい。それだけのことだった。ワンピースを縫い、最後には入学式のスーツまで仕立てた。何十年か経って、同じ手が今度は、合わなかった下着に鋏を入れていた。作ることと、切り捨てること。同じ人の同じ手が、両方をしてきた。
選ぶことに、疲れてしまった日
きっかけは、友人のひとことだった。
サイズが合わず、交換を申し出た。だが、返ってきたのは思っていた返事ではなかった。
もう一度、何かを選ぶこと。それが、いちばんの壁になった。
合わなかったこと自体は、はじめてではなかった。選び直す気力がなかったことのほうが、たぶん本題だった。
合わなかった、何年も
それからは、合うと分かっているものだけを使い続けてきた。
夜は、何もつけない。
苦しさについて聞かれたとき、こう答えて、少し笑っていた。
そして、話の途中でふと、こう続けた。
下着に苦しさを感じるたび、自分の努力不足だと考えてきた人が、その少し前には、服そのものを自分の手で作ってきたと話していた。合わない体のほうを責めながら、同時に、合わせる技術を自分で身につけてきた人でもあった。
フィッティングの日
今回、担当者が最初に持ってきたサイズは、すぐに小さいと分かった。ワンカップ、またワンカップと、サイズを上げていく。
デザインの選択肢についても、率直に話していた。
最終的に合ったのは、最初に持ってきたサイズより、ふたまわり大きいものだった。着けた瞬間の感想は、短かった。
好きな色についても聞かれ、こう答えていた。
高校生のとき、合う服がなくて自分で仕立てた人が、大人になってからも、合う下着を見つけられずにいた。裁縫という技術を持っていても、下着だけは自分で作るわけにいかない。だから、合わないまま、何年も過ごしてきた。
2年前に一度離れたきっかけも、サイズが合わなかったこと自体ではなかった。「選び直して」と言われた瞬間、何を選べばいいか分からなくなったことだった。合う知識さえあれば、選び直すことは、それほど難しい作業ではなかったはずだ。
選び直すという作業を、ひとりで抱え込まなくてもいい形にすることもできる。ラディアンヌには、LINEでの相談窓口と、24時間対応のスタッフAIがある。どちらも、サイズ表を自分だけで読み解けなくなった瞬間のために置かれている窓口だ。今日のフィッティングのように、人の手を介して合わせる方法は、これからも残していきたいと思っている。
ラディアンヌが測り方のページを公開し、相談の窓口を用意しているのは、そうした「選べなくなる瞬間」を減らすためだ。自分の体に合わせて服を作れる人でも、下着のサイズ表だけは読み解けないことがある。知識の届き方が、技術の有無とは別の話だからだ。
「案内してもらえるなら、いいかなと思います。前回は『何を選べばいいか分からない』というところで止まってしまったので」。裁ちばさみは、もう下着には使わなくていいのかもしれない。
ご自宅でサイズを測ってみたい方へ:サイズの測り方(公式ページ)
ラディアンヌという会社の原点は、こちらに書いています:ラディアンヌストーリー



