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夜、何もつけずに寝ていた

夜のベッドサイド。小さなスタンドの明かりと、読みかけの本、水の入ったグラスが置かれている

※本文中の声は、実際にお客様からいただいたレビューをもとにしています。ご本人が特定されないよう、お名前などの情報は除き、一部は引用の一部分だけを抜き出しています。

お風呂から出て、髪を乾かして、パジャマを着る。その途中でブラを外して、洗濯かごに落とす。そこから朝までは、何もつけていない。何年もそうしてきた、という人がいる。理由もはっきりしている。窮屈だからだ。夜くらいは、締め付けから離れていたい。家の中には誰もいないし、明日の朝まで誰にも会わない。その一日の終わりを、これまでに変えたことがありましたか。夜のことを書いたレビューは、たいてい「今までは」から始まる。商品の感想より前に、それまでの夜のことが置かれていて、その一行を書き終えてから、ようやく商品の話に入る。

夜は、外すものだった

夜に何もつけていなかったと書いている方の言い方は、ほとんど揃っている。理由が先に来て、そのあとに事実が来る。

「夜は締め付け感がダメでノーブラでした」
「今までは寝る時は締め付けるのが嫌でブラは付けないで寝ていました」

締め付けが嫌だから、つけない。書かれているのはそれだけだ。迷った経緯も、誰かに相談した話も入っていない。

夜だけでなく、家にいる時間まで含めて書いている方もいた。

「今まで家にいる間はブラの締めつけが窮屈でノーブラで過ごしていました」
「楽が優先なので家ではノーブラ」

寝るまでの数時間が、まるごと入っている。夜という言葉が、寝る時間だけを指していない。帰ってきてブラを外す時刻は、人によってずいぶん違うのだと思う。

自分のことを、そう呼んでいる方もいた。

「ノーブラ睡眠派としてはありがたいです」

派、という字が付いている。困っていた人の書き方ではなく、選んでいた人の書き方だ。

反対側もいる。「人生でノーブラで寝たことがないため」と書き出した方がいて、この方には夜に外すという発想がそもそもない。夜に外してきたか、一度も外したことがないか。そこでレビューの入り方が変わる。

夜をどうしてきたかは、はっきり分かれている。そして、どちらの方も、それを自分で決めていた。誰かに言われてそうした、とは書いていない。

つけたほうがいい、とどこかで聞いた

では、長く続けてきた夜の習慣を、何が変えたのか。書いてある方は、そこをはっきり書いている。聞いたのだ。

「なるべく寝る時もつけていた方がいいと聞き」

誰から聞いたのかは書いていない。出どころが入っているものもある。

「会社で周りがナイトブラを使っているというのを聞き買ってしまいました」

会社の周り。ただ、その人がどこで聞いたのかは、やはりわからない。

「ナイトブラをつけた方がいいというのは知ってたのですが、どこのナイトブラがいいのかわからずでした」

つけたほうがいい、という一行だけが先に届いていて、そこから先がない。

逆向きの話も、同じ書き方で出てくる。

「ノーブラは良くないと知ってから重い腰を上げ」
「良くないとわかっていても、寝る時もブラでホールドされてないと落ち着かない」

前の方は、つけないことを良くないと書いている。後の方は、つけることを良くないと書いている。どちらも出どころを書いていない。知ってから。わかっていても。すでに決まったこととして書かれている。

夜のことを決める材料が、こういう形で配られている。だから最初の一晩は、半信半疑から始まる。

「最初は苦しくないのかな?と半信半疑で着用して寝てみた」

聞いた話を確かめる方法が、自分で一晩試すことしかない。

朝、どうだったか

一晩が明けて、レビューに書かれるのは朝のことだ。

「朝起きた時に着用時と同じ様にホールドされています」

着けたときと、起きたとき。書けるのはその2点だけで、あいだのことは誰も見ていない。

そろわなかった朝もある。

「つけたときはいいのですがつけて寝ると朝起きた時には上にずり上がっています」
「朝起きたら上にずれあがっていました」

どちらも短い。がっかりしたという言葉すら入っていない。

途中で終わった夜もあった。

「途中で寝苦しくなり取ってしまった」

もっと長く続けたあとで止めた方もいる。初日から違和感があり、そのうち慣れるかと思ってしばらく着けていた、と書いていた。

「かゆみが続いて夜中に目が覚めるようになってしまったため、着用を断念しました」

断念という言葉が出てくるまでに、何晩かある。その何晩かのことは書かれていない。

朝の話は、起きた時点で終わらない。着け替えがある。

「朝、ナイトブラ→ブラに着替えるのすら面倒なずぼらなので着替えなくていいのが助かってます」
「夜にブラを外して寝ると、翌朝つけるのも面倒で」
「この時期は着替えるのが寒いので、一日中着けられるのはズボラな自分にぴったりです」

夜をどうするか決めた方が、次に突き当たるのは朝の数分だった。朝の数分を短くするために、何かを選んだことがありませんでしたか。

留め方を時間で変えている方もいた。

「寝る時は一番外側のホックで、日中は一番内側のホックを使い」

同じ1枚を、夜と昼で違う留め方で使っている。2枚持つのではなく、1枚の中で分けている。

いちばん静かだったのは、星2つのレビューだった。難点をいくつも挙げたあとに、こう書いてある。

「ノーブラで寝るより、こちらのブラを付けて寝る方がラクです」

別の方の「もはやつけていないより過ごしやすいです」も同じ形だ。何もつけていなかった夜が、比べる相手になっている。

夜はつけたほうがいいのか。ここに答えは置けない。

すっぴんナイトブラの商品ページには、仕様をまとめた欄がある。そこに「カテゴリ」という行があって、「ナイトブラ」と書いてある。ただ、そのすぐ横に「商品ページの分類」と添えてある。うちがページを整理するための分け方で、使う時間を指定しているわけではない。商品の名前に夜が入っていることと、夜だけに使うものであることは、同じではない。

夜をどうするかは、レビューを読むかぎり、全部お客様の側で決まっていた。窮屈だから外していた方も、聞いたから試した方も、朝に着け替えるのが面倒だから1枚で通すことにした方も。

同じページには、よくあるご質問が3つ並んでいる。サイズの選び方。アンダーがきついと感じたとき。パッドの調節。夜に関する問いは、ひとつもない。

ラディアンヌは、下着の知識が売り手の側にだけあるのをやめよう、というところから始まった会社だ。それなのに、夜のことについていま届いているのは、つけたほうがいい、あるいは良くない、という出どころのわからない一行だった。正反対のことが、同じ確かさで書かれている。そこにこちらが置けているものは、まだ少ない。

長く何もつけずに寝ていた方が、しばらくしてこう書いていた。「着けないで寝ると落ち着かないです」。別の方は「今では付けないと寝れません!」と書いている。どちらも、以前は逆だった人の書き方だ。夜の習慣は入れ替わることがある。入れ替わったあとの夜のことも、やはり誰も見ていない。残っているのは、朝になって書かれた一行だけだ。

ご自宅でサイズを測ってみたい方へ:サイズの測り方(公式ページ)

ラディアンヌという会社の原点は、こちらに書いています:ラディアンヌストーリー

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