洗面所の棚に置かれた畳んだ洗濯ネットと、中性洗剤のボトル

ネットを選ぶときに見るのは、4つです

「ヨレヨレになってきた」「くたびれた」。ブラの替えどきを、お客様はたいていこういう言い方で教えてくださいます。同じくらいよく出てくるのが、「ネットに入れて洗ったのに」という一文です。先に、この記事でいちばん長く書いたところを1行だけ出しておきます。洗濯ネットを選ぶときに見るのは、たたまずに入る大きさか・中でブラが動かないか・網目と生地・ネット自体の傷み、この4つです。

「これを使えば型崩れしません」とは、こちらからは書けません。書けるのは、どこを見て選ぶのかと、入れたあとに何をするかまでです。

「ネットに入れて洗ったのに」

レビューとお問い合わせを読み返すと、洗濯の話はほとんど同じ形で始まります。ネットに入れた、弱い水流で洗った、乾燥機も使っていない。それでも毛玉が出た、糸が出た、ワイヤーが歪んだ。順番がいつも同じなのです。

ネットに入れているのに毛玉ができる、という趣旨の声。下着用のしっかりしたネットに入れていたのにワイヤーが出た、という趣旨の声。レース地がネットに引っかかって毛羽立った、という趣旨の声。どれも何度も届いています。

共通しているのは、書いてくださった方が誰も手を抜いていないことです。ネットに入れる一手間は、もう済んでいます。心当たりはありませんか。だとすると次に見るのは、ネットの中身のほうです。

洗濯ネットが減らせること、減らせないこと

洗濯ネットの役目は、他の洗濯物とブラが直接こすれないようにすること。そこまではどんなネットでも同じように働きます。

分かれるのはその先です。中にブラより大きな余裕が残っていると、こすれる場所がネットの中へ移ります。レビューでいちばん多くいただいたご指摘が、ここでした。中で寄る、かたよる、くしゃくしゃになっている。見るのは「入れたかどうか」ではなく、「中でどうなっているか」のほうです。

前提もひとつ。ラディアンヌは基本的に手洗いを推奨しています。洗濯表示に中性と示されているものは中性洗剤を使う――公式のブラジャーの洗濯方法のとおりです。ネットは手洗いの代わりではなく、洗濯機を使う日の備えにあたります。

替えどきを早めるものは、ネットの外側にも並んでいます。同じページでは乾燥機と脱水機、洗濯バサミ1箇所で留めて干すことを、型崩れや破損の原因として挙げています。ネットが受け持てるのは、そのうちの一つだけです。

入れ方と、洗ったあと

いま持っているネットでも、変えられるところがあります。入れる前の手順は、公式の洗濯方法のページと同じです。ホックは必ず留めます。留めないまま入れると、金具がレースや生地に引っかかります。取り外せるパッドは外して別に洗います。1枚ずつ入れるほうが、中で動く余地も触れ合う面も減ります。

そして、洗ったあと。洗い終わったブラを、ネットに入れたまま干していませんか。ここを飛ばすと、入れた分が半分無駄になります。洗い終わったらネットから出し、乾いたタオルで水分をとって、カップの形を整えてから干す。入れたまま干せるタイプもありますが、形を整える工程だけはネットの外でしかできません。

→ 干すところから先はブラジャーの干し方と洗い方に、洗濯バサミを2箇所に留める理由まで書いてあります。飛び出したワイヤーが不良品か経年かはブラのワイヤーが飛び出したときのほうです。

ネットを選ぶときに見る4つ

4つとも、お客様の声の中にあったものだけです。

① たたまずに入る大きさか

ブラを半分に折り、カップを向かい合わせにして入れるタイプがあります。折り目が来るのは、たいていワイヤーの通っている位置です。レビューには、折らずに平らなまま入れられて良かったという趣旨の声と、大きいサイズのブラが入りきらず結局折ることになったという趣旨の声が、どちらも複数あります。見るのは商品名ではなく、いまのブラが折らずに収まるかです。

② 中でブラが動かないか

では大きければいいのかというと、今度は中で動きます。大きすぎて中でくしゃくしゃになり、まったく固定されないという趣旨の声がありました。中心をストラップで留められる仕組みがほしい、というご要望も届いています。

正直に書いておきます。うちもブラ専用の洗濯ネットを出していて、18件のレビューのうち★2が9件です。いちばん多くいただいたご指摘が、この「中で寄る」でした。2つめの軸は、褒めていただいた点ではなく、叱られた点から出ています。

③ 網目と、ネットの生地

網目が粗いほど、他の洗濯物と触れる面が残ります。かといって生地が柔らかすぎると、ネットごと揉まれます。柔らかくて中で寄るという趣旨の声、洗うたびにネットの繊維のような白い糸が付くという趣旨の声が、どちらも届いています。後者は色の濃いブラほど目立ちます。レース地が引っかかるという声もありました。

④ ネット自体の替えどき

いちばん見落とされやすいのがこれです。年季の入った下着用ネットだったせいか一度の洗濯で毛玉がついた、という趣旨の声がありました。ファスナーのきわがほつれた、四隅が破れた、持ち手がちぎれた。ネットも消耗品です。いま使っているものは、いつ買ったものでしたか。

洗う前に外すものが少ない商品もあります

「ホックを留める」と「パッドを外す」は、商品の仕様で決まります。買う時点で、毎回の手間の量がだいたい決まっています。

外すものが、ありません

クラッシィワイヤレスブラ エアリーフィール。ワイヤーはありません。パッドは0.1〜0.3cmの超薄型で、取り外しのできない一体型、パッドポケットもありません。洗う前に外すものが1つもない仕様です。ホックは4段、脇へ約14cmのサイドボーン。ワイヤーが歪む・飛び出すという心配は、ワイヤーの無い商品には最初からありません。

クラッシィワイヤレスブラ エアリーフィールを見る

パッドは外して洗うほう

cizucu(シズク)。こちらもワイヤーはなく、ホックは3段。パッドは取り外しができて、パッドポケットがあります。公式の手順どおり外して別に洗うタイプです。

cizucu(シズク)を見る

どちらが良いという話ではありません。一体型は外す手間がないかわりに、パッドだけを入れ替えることができません。洗うたびに位置が動くのが気になるというご相談は、外せる側から届きます。手間と調整の幅は引き換えです。

まとめ

  • ネットの役目は、他の洗濯物と直接こすれないようにすること。中で動けば、こすれる場所が中へ移ります
  • 選ぶときに見るのは4つ。たたまずに入る大きさか/中で動かないか/網目と生地/ネット自体の傷み
  • 4つめは見落とされやすいところ。ネットも消耗品です
  • ラディアンヌは基本的に手洗いを推奨。ネットはその代わりではなく、洗濯機を使う日の備えです
  • 入れる前にホックを留める。取り外せるパッドは外して別に洗う。1枚ずつ
  • 洗い終わったらネットから出し、水分をとってカップの形を整えてから干す
  • 「これを使えば型崩れしません」とは書けません。ネットが受け持てるのは、替えどきを早めるもののうちの一つです

それでも替えどきは来ます。年数では決まらないので、見るとすればブラの寿命のサインのほう――いちばんゆるい側のホックで留めて、ちょうどよくなったかどうかです。そこまで来たら、同じものを買い直すより、いまの毎日に合う組み合わせから選び直すほうが早いこともあります。質問は4つです。

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